まいてら編集部員たちの”お寺のある”日常

まいてら編集部日記

日本のお寺が世界のお寺になる日 - 中国人の心に響くお寺の魅力(後編)

2017.09.26

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まいてら読者のみなさん、こんにちは。まいてら編集部の井出悦郎です。

7月の終わりに、中国は上海の方を鳥取県の宿坊「光澤寺」にご案内しました。
http://www.koutakuji.com/

その体験記の後編です。(→前編はこちら

日本のお寺が、世界のお寺になる日

国際情勢の不安定化、経済格差の拡大、新たなテクノロジーの台頭による社会不安が増し、将来の見通しが読めない中、「生きる」ということへの意味や救いを求める人は、潜在的には確実に増えてきていると思います。

その現象は日本だけではなく、中国をはじめとしたアジアのみならず、世界に広く及んでいる大きな世界課題とも言えます。
死者儀礼という社会からお寺に対する期待は、これからも根強く存在し続けるでしょうが、これからは仏教の智慧そのものを活かし、「生きる」苦悩にお寺が一層向き合っていくことが求められるでしょう。

縮小する日本社会においては、国内だけに目を向けるだけでは長期的には難しくなります。

しかし、お寺は簡単には引っ越しできません。地域と数百年の大恋愛をしていくことがお寺には宿命づけられています。
そして、仏教という普遍的な価値は、地理を超えて遠くに届く発信力を持ちます。今までのお寺のあり方は、仏教の魅力を檀信徒中心の狭い地理性に閉じ込めていたのではないでしょうか?

今こそ、地域の土着性に育まれてきた仏教の魅力を、狭い地理性から解き放ち、地域の魅力とともに発信する時だと思います。

世界史的視野から見れば、古くは1000年をかけてインドから中国を経て日本に伝来した仏教が、その後1000年を超えて日本という極東の島国で熟成され、いよいよこの時代において、世界の人々に仏教を通じた安心(あんじん)を届けていく時代になったとも言えます。

日本のお寺が、世界の人々にとってのお寺になる。

今回は光澤寺以外にも、いくつかの禅宗のお寺を彼女たちに紹介し、中国人の受け入れにとても前向きな反応をいただきました。

地域の土着性に育まれた日本仏教の魅力に、全国各地のお寺が目覚め、動き出せば、決して不可能ではない将来像だと思います。

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井出悦郎

井出悦郎

1979年生まれ、東京育ち。東京大学文学部卒。人間形成に資する思想・哲学に関心があり、大学では中国哲学を専攻。銀行、ITベンチャー、経営コンサルティングを経て、「これからの人づくりのヒント」と直感した仏教との出会いを機縁に、一般社団法人お寺の未来を創業。同社代表理事を務める

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