「小さな幸せをたくさん感じる」~みーやのミニ法話1(教西寺 住職・三宅教道)
2020.05.04
あるときご法事で、小学生のお子さんに向けて法話をしました。すると、お母さんがお子さんに「ご住職はあなたのためにお話下さっているのよ」と嬉しそうに語りかけられました。おばあさんもあたたかい目で見守っておられ、本堂が優しい雰囲気に包まれました。
お子さん自身も、大人と同じように悩みや苦しみの中で生きており、お子さんも法話の大切な対象です。そして、お子さまがわかるお話は、大人の方にもわかりやすいお話です。
言葉はお子さま向けに。中身はあらゆる世代の方に。自他の抜苦与楽(自分と周りの人の苦しみを取り除き安心を与える)のためにを大切にしています。
しゅんとした毎日で、気持ちを楽にするには?
皆さんこんにちは。
新型コロナで大変になった世の中で、毎日何をして過ごしていますか?
私は、ちょっとしゅんとしています。
皆さんに教西寺に来てほしいのに、一緒にお話したり遊んだりすることが難しくなったからです。
そんなしゅんとした気持ちを盛り上げるために楽しいことをしたいんだけど、今までできていたことができなくて、それも残念です。
たとえば、学校でやっていたバレーボールができなくなったり、友だちとごはんを食べにいけなくなっています。
だけど、毎日しゅんとしているとしんどいので、できるだけ気もちを楽にして過ごしたいと思っています。
小さな幸せをたくさん感じる
ちょっとしたことでいいので、自分の気持ちいいことを探しています。
例えば。
散歩の途中でお花がきれいだな、雲が流れていくな~、とながめたり、マンガの一コマをずっとながめて、すご~い!こんなに書き込んである、と感動したり。
ほかにもたくさん。
おフロのお湯のあたたかさ、水の流れを見つめたり、鼻からすった息が、胸を膨らませ、息を吐いてしぼんでいくのを感じたり、歯みがきしながら、歯がスッキリするのをよしよしと思ったり、ぼーっとする時間を大事にしたり。
いつもしていることに、新しい幸せを見つけたり、ちょっとしたことを気持ちよく感じたり。
そうやって生活していたら、同じ一日でも、ちょっと気持ちの安らぐ時間もできてきました。
これからも、大変なことがあって、しんどい日もあると思うけど、そんなときも気持ちのいいことを見つけて、小さな幸せをたくさん感じられるようにしたいと思っています。