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お香のかおりで暮らしを豊かに。香木をブレンドして自分だけの「お香袋」を作ろう!(真言院住職・佐藤妙尚)

2020.10.19

佐藤 妙尚(さとう みょうしょう)

1982年8月、真言院の一人娘として生まれる。都留文科大学(文学部・初等教育学科)を卒業し、学習塾に就職。26歳のときに父が死去、27歳で4代目住職に就任。三児の母となり、現在子育て奮闘中。

真言院 寺院ページ

 
 先日、旅行会社さんから「ちょっと仏教に触れられるプチ体験付きお寺まいりのバスツアーをしたい」と依頼があり、11名の団体様がお参りにいらっしゃいました。当日お参りするもうひとつのお寺では写仏 しやぶつを行うということで、私のお寺では9種類の香木 こうぼくなどをご参加の皆さんが自由にブレンドして作る、「お香袋 こうぶくろ作り体験」を行いました。
 この体験を行うにあたっては感染症の心配もあったので、それぞれのテーブルに手指消毒用のアルコールを置いて都度消毒をしてもらいながら、また、マスクは着けたままか鼻だけを出して香りを試すようお願いをして行いました。

仏教と香りについて

 良い香りは心を落ち着けます。また、リラックス効果だけでなく集中力を増したりと心に良い働きがたくさんあります。
 そして仏教と絡めて考えると、お香の働きはそれだけではありません。仏教ではお香の香りが心と身体を清めるとされています。お香の香りをまとうことが「持戒 じかい」という一つの修行になり、「常に仏さまとの約束(=戒)を常に忘れずに守ります」 という意味を持っています。

当日の様子

 この日のために用意したのは9種類の香木など。当然それぞれ香りはまったく異なります。まずは皆さんにひとつずつ香りを嗅いでもらいました。

 皆さんそれぞれお好きな香りがわかったところで、それらを混ぜていきます。小さなさじに約20杯入れるとお香袋1つ分になるので、その20杯をどのような割合でブレンドするのかをお好きなように試していただきました。お香は混ぜることで香りに奥行きが出ます。2包み作ってもらえるように準備をしたので、1つめはすべての種類を混ぜてみてもらい、2つめは本当にお好きなように混ぜてもらいました。

忘れないように、メモをとりながら混ぜていきます

 1つめと2つめ、配合を少し変えただけでも違う香りになり、隣の人が作った香りを試させてもらうと自分のものとはまったく違う香りになっています。「調香 ちようこうってなんだろうと思って来たけど、これは楽しい!」「自分でももっとやってみたい!このセットは買えないの?」と、皆さん喜んでくれました。

 また、ご友人からいただいたというお好みの匂い袋をお持ちになって「これと同じように作りたい」とおっしゃっていた方もいらっしゃいました。私も匂いをかがせていただき何の香りか考えてみましたが、それがとても複雑で難しい。結局、どう作れば良いのかわからずじまいでしたが、その方も新しいお香袋を作って喜んでいらっしゃいました。香りの奥深さに皆さん感動されていたようでした。

出来上がった「お香袋」

塗香を手に塗り、香りに包まれながら本堂で般若心経を読む

 お香袋づくり体験のあとは、本堂で皆さんでお勤めをしました。このときにはお寺の「塗香 ずこう」を手に塗っていただきました。

この日は感染防止のため、私の塗香入れから直接皆さんの手のひらに塗香を乗せました

 塗香は僧侶などがお勤めの際に手に塗る粉状のお香です。これも「戒を忘れずに守ります」という意味で身につけます。爽やかでとても良い香りで、背筋が伸びて集中力が増すような、頭の奥底まで澄んでいくような感じがします。そして、高野山の香りのお線香を焚き、皆さんで声を揃えて般若心経を読みました。

 出来上がったお香袋はお勤めのあとに皆さんにお渡ししました。鞄や引き出しに入れたりしてもいいですし、今ならマスク袋に入れてマスクに香りを移したりしても気持ちがスッキリとしていいですよ、とお話ししました。

出来上がった皆さんの「お香袋」

 たくさんの香りに包まれて、香りでお腹いっぱいのワークショップになりました。こういったワークショップは初めての経験だったのですが、皆さんに喜んでいただけて私も少し自信がつきました。機会があればまた「お香袋作り体験」開催したいと思います。

お寺画像
北海道虻田郡
金胎山 真言院
羊蹄山のように皆様に温かく寄り添うお寺

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佐藤 妙尚

佐藤 妙尚

1982年8月、真言院の一人娘として生まれる。都留文科大学(文学部・初等教育学科)を卒業し、学習塾に就職。26歳のときに父が死去、27歳で4代目住職に就任。三児の母となり、現在子育て奮闘中。

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