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般若心経④お経は声に出してリフレッシュ ‐ 真言院 住職 佐藤妙尚さん(北海道虻田郡)

2020.05.21

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、休校・休園となった子どもたちを抱えているご家庭も多いことでしょう。三児の母として子育てに奮闘する北海道・真言院の佐藤妙尚みようしよう住職から、「日々の暮らしのなかにある般若心経」について、実感のこもったご寄稿をいただきました。

佐藤さとう 妙尚みようしよう

1982年8月、真言院の一人娘として生まれる。都留つる 文科大学(文学部・初等教育学科)を卒業し、学習塾に就職。26歳のときに父が死去、27歳で4代目住職に就任。三児の母となり、現在子育て奮闘中。

真言院寺院ページ

声に出してお経を読むと「何もしない」よりも心が「無」に

 私は現在小学3年生と1年生、年少の3人の子育て中です。新型コロナウイルスの影響で学校が休みになり、いつもの仕事に加えて、子ども達の3度の食事の準備と片付けをし、自宅で進めなければならない学校の学習を助け、放っておけばゲームやYouTubeで1日が暮れる子ども達になにか楽しそうな課題や遊びを与え……。
 それでもストレスがたまると子ども達はケンカをはじめるし、広い境内けいだいや本堂がある我が家でさえ、かなりストレスがかかる生活をしています。

毎朝、本堂でお経を唱える

 そんな中でも、朝、本堂でお勤めをする時間、そして月命日のお宅へ行ってお経をあげている間、ふっと心が落ち着いていることに気づきました。
 お経を読んでいる間は心が「無」になります。「無」といってもなにも考えていないわけではなく、いろんな考えが浮かんで消えて、あっちからこっちへと走り抜けて、それをただ受け流す時間がとても心地よく、お経を読んだあとは気分が少し落ち着きます。
 何もしないのではなく、お経を読むという作業が実にちょうどいいのです。ささやき声でもいいです。文字を見る、声を出す、出した声を耳で聞くといった、いろいろな感覚器官を使うことがいいんだと思います。

 般若心経を読経や写経するなら、「書き下し」もおすすめです。
 漢字だけで読むよりも意味を意識して読むことができますし、日本語なので馴染みやすいです。私は修行中、食事の前の作法のときに書き下しの般若心経を毎日となえていて、それから好きになりました。一度頭に入ると、漢字だけの般若心経を読むときも、意味が頭に入りやすくなります。

「般若心経はどうしたら覚えられますか?」

「般若心経をなかなか覚えられないのですが、どうしたら覚えられますか?」と聞かれることがよくあります。
 私たち僧侶は便宜上、覚えてしまったほうが良いです。急にお経をあげることもありますし、暗かったり雨の中だったり、経本を開けない中で読経することもあるからです。
 しかし、僧侶でない方が般若心経を覚えたいというのはなぜでしょう。信心の深さを誰かに見せたいからでしょうか。

 お経は覚えようとする必要はありません。一字一字を目で見て、読むようにしてください。
 私もふだんのお参りのときには経本を開かずにお経を読みますが、法事や通夜などでは参列者の皆さんにお経のプリントを渡して、一緒に声を合わせて読みます。そのときは、私も一緒に経本を持ち、一字一字を目で追いながら読みます。そうすると意味を意識しながら読めますし、間違えたりしないかと気にすることもなくお経に集中できて、これもまた良いものです。

【まいてら編集部のおススメ】ご自宅で般若心経の写経をしませんか?

 以下リンク先から台紙をダウンロードし、プリンターで印刷します。その上に写経用紙、または半紙を置き、透けて見えるお手本の文字をなぞるようにして写経しましょう。
 外出やお参りができるようになりましたら、どこかのお寺に奉納されてはいかがでしょうか?

※般若心経の台紙ダウンロードはこちら

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