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【お寺が町の健康寿命をあげる?】お寺の健康サロン体験記

2018.05.24

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「お寺の朝活」シリーズ第二弾ということで、とあるお寺にてこの4月にスタートしたばかりの、『金曜健康サロン』にまいてら編集部が潜入してきました。

新緑の気持ちいいお寺で健康体操

会場は東京の郊外、東小金井にある曹洞宗・長昌寺さん。
長昌寺では坐禅会、ヨガ、写経などを積極的に開催しており、檀家さんのみならず地域の方々にも親しまれています。その中で『金曜健康サロン』は新しい取り組み。お寺としてもまだ手探り段階とのことです。

『金曜健康サロン』では、インストラクターの先生による「健康体操」と、お茶を飲みながらのお話や「脳トレ」を行う二部構成。毎週金曜日の朝開催ということからも、高齢者向けのプログラムであることがわかります。

お寺に着くと長昌寺のご住職夫妻とインストラクターさんが笑顔で迎えてくれます。

「今朝はちょっと暑いですねえ。徒歩で来られて大丈夫でしたか?」
「前回の体操のあとに体痛くなったりしませんでしたか?」

若いご住職夫妻とインストラクターさんですが、年の離れた参加者さんたちへの気遣いと自然なコミュニケーションはさすがお寺だけに慣れています。

ご本尊に合掌、礼。
ご住職の朝のご挨拶のあとに「健康体操」が始まります。
内容は椅子に座って行なえるストレッチと、軽い筋トレをゆっくり30分程度。適度な負荷と、時折挟まれる少し重めの負荷に身体がポカポカしてきます。

後半は部屋に移動して脳トレと茶話会です。
体と脳の両方を適度に使うプログラムになっており、高齢者のみならず私のようなアラフォー世代にとっても、「自分」に意識を向ける機会として大切だと実感します。

そして、思わず深呼吸したくなる新緑の境内や、天井の高い本堂の気持ちよさ!
朝にお参りするだけでも健康になった気分(笑)

お寺の健康サロン、立ち上げの経緯

『金曜健康サロン』運営チーム

『金曜健康サロン』を立ち上げたのは長昌寺ご住職の奥様、高橋麻悠さん(写真・右)
お寺に嫁いできたばかりの麻悠さんですが、昨年「小金井市梶野町にお寺を中心とした大きな家族を作る」という目標を掲げ、まずは「町の健康寿命をあげたい」と『金曜健康サロン』を考えました。

お寺にお参りに来られる方の多くは高齢者世代。麻悠さんの問題意識が湧いてくるのも不思議ではありません。

同い年で気の合うインストラクターの小松明日美さん(写真・左)との出会いがあり、健康体操をメインとする『金曜健康サロン』の計画をたてはじめると、今度は地域包括支援センターの方から連絡が。長昌寺が配布している寺報(お寺のおたより)を見て、高齢者向けの催しを一緒にできないかとの申し出でした。

あれよあれよとお寺に専門家が集まり、『金曜健康サロン』が始まります。

町の健康寿命をあげたい

『金曜健康サロン』への参加には事前登録が必要で、まずは無料体験会の面談で健康状況を確認した上で参加してもらいます。当日の朝に血圧を測ってきてもらうことも特徴で、地域で行われている他の健康体操とは一線を画すポイントです。

参加ハードルはあがりますが、既往症やかかりつけの病院などを把握することで、「何があっても大丈夫!」という約束はなかなか難しくても、何かあった時に最大限の対応をするための手がかりとなります。継続的に通う参加者の健康状況を知ることは、体調の異変に気付いてあげられるきっかけになるかもしれません。

インストラクターの小松さんがおっしゃっていて印象的だったのは「家族のいうことはなかなか聞けないもの」という言葉です。
確かに、自分にも覚えがあります。例えば家族から「お酒はほどほどに」と注意されても「わかってるよ!」などと反発しがち、、、。しかし家族ではない第三者から冷静に指摘されたら受け取り方の重みも違ってくるでしょう。

ここで『金曜健康サロン』の出番です。
血圧計測や体操で自分の身体の現在状況と向き合い、その後の茶話会で他の参加者やインストラクターとの会話から気付きを得る。
生活習慣や行動を変えるきっかけが生まれやすいのではないでしょうか?

継続参加に無理のない開催ペースやプログラム内容もちょうどよく、徐々に参加者も増えてきているとのこと。

「町の健康寿命をあげたい」と願う、麻悠さんのねらいは一歩づつ着実に進んでいるように見えます。

地域社会の健やかな暮らしに貢献するお寺

地域コミュニティと共にあるお寺は、地域の人々の健やかな人生の見守り役といっても過言ではありません。

人生100年時代を迎える現代にこそ長昌寺のように、町の人の居場所をつくり、健康サロンのような取り組みで、健康寿命の延伸に貢献したり、人生を見守ってくれる安心のお寺が求められると思うのです。

恵日山 長昌寺 (曹洞宗)
住所 東京都小金井市梶野町2-7-5
電話 0422-53-2738
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遠藤卓也

遠藤卓也

立教大学卒。2003年に『お寺の音楽会 誰そ彼』を立ち上げ、主催・運営。IT企業に勤務した後、2012年より未来の住職塾事務局を担当。現在は一般社団法人お寺の未来にて、まいてら編集長を務める他、お寺のHP・パンフレット制作や『お寺の広報セミナー』講師として活動する。

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