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【北海道岩見沢市】法話カフェならぬ喫茶店での法話にYouTube。北の国から、今日もあなたに法話をお届けします(大久保瑞昭・善光寺住職)

2021.10.27

大久保瑞昭(おおくぼずいしょう)

龍谷大学卒、浄土宗西山禅林寺派布教師、文化書道師範。仏さまの教えが説かれてあるお経をご一緒に読誦する法要や、仏さまの教えをお伝えするお説教、そして、お互いに人生の苦悩や感動を共有することで、仏教と共に有る人生をご一緒に歩みましょう。

善光寺寺院ページ

8年間続けた喫茶店法話

 皆さん、こんにちは。善光寺ぜんこうじ・大久保瑞昭です。お元気ですか?

「喫茶店で説法する住職」。まいてらの善光寺ページにはこのようなキャッチコピーが書かれています。

 新型コロナウイルスが猛威を振るうまでの約8年間、地元(北海道岩見沢)の喫茶店を巡っては定期的に法話をしてきました。

コーヒーを飲んでいる方やスパゲッティをほおばる方の前に突然現れたお坊さんが、約40分間、仏教のお話をするのです。

常設の法話カフェではありませんが、喫茶店でゆったりリラックスして法話を聞いていただけます。

喫茶店法話の様子

 なぜ喫茶店なのか。それは、憧れの説教師である中西玄禮なかにしげんれい猊下げいかの背中を追い続けているからです。本山の管長まで務められた師は私たちの宗門(浄土宗西山禅林寺派じようどしゆうせいざんぜんりんじは)における長嶋茂雄のような存在で、数十年前からすでに喫茶店法話を行っておられました。

 実際に喫茶店で説法をしてみるとお客様の反応もさまざま。何が始まったのかと驚く人や、お店を出て行かれる人も。お客様がゼロの日もあり、その時は店主に向かって法話をしたものです。

 それでもじっくり法話を聞いて下さった方からは「いいお話だった」とたくさんのありがたいお言葉も。喫茶店法話をきっかけにお寺とご縁を結んで下さった方もいます。

 ただでさえ北海道の田舎寺。お寺で待つだけではいつまで経っても法話の機会は増えません。こちらから人々の生活の場に飛び込んだ上でいかに仏さまの教えのありがたさをお届けできるか。説教師としての力が試されます。

法話の舞台は喫茶店からYouTubeへ

 新型コロナウイルスの影響で、しばらく喫茶店法話ができない状況にありました。

 そんな中、新たな法話の場にしたのがYouTube。チャンネル名は「北の寺から」。こちらでは、約10分程度のショート法話と、読経のライブを定期的に配信しています。ありがたいことにチャンネル登録者数は1,210人にもなります(2021年10月27日現在)。

 読経のライブ配信では参加者の方もパソコンやスマホ越しに手を合わせ、一緒にお念仏をお称えします。毎回約20名の方がネット回線を通じて善光寺のご本尊に向かって手を合わせて下さっているのです。

 ある時は、ライブ配信の参加者のお一人が亡きお母様のために読経をしてほしいと申し出られ、急遽ご回向を勤めたこともありました。本堂での法事ですらなかなか20人も集まらないこの時代、インターネットでも人と人とがつながり合えるのだなと、強く感じています。

法話を録画する様子

目標は、満席となった本堂での法話会

 喫茶店法話やYouTube配信。その最終的なゴールは、私の法話会で善光寺の本堂が満席になることです。

「ありがたい教えに触れたい」
「あのお坊さんの話を聞きたい」

 こうした想いからわざわざお寺まで足を運んでいただくのが、住職として、そして説教師としての目標です。

 昨年(2020年)、YouTubeのチャンネル登録500人突破を記念してファンミーティングをやろうと持ちかけたところ、なんと8名の方がお寺までお越しいただきました。また東京にお住いの方からは「上京の際にはぜひ法話会をやってほしい」とありがたいお言葉も。

 地道な活動を続けていけば、いつか必ずゴールまでたどり着けるものと信じています。

 北海道岩見沢市。北の国ならぬ北の寺から、今日もあなたに法話をお届けします。合掌。南無阿弥陀仏。

お寺画像
北海道岩見沢市
善光寺
喫茶店で説法する住職のお寺

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