「輝け!お寺の掲示板大賞2019」のまとめ
2019.12.24
12月5日に「輝け!お寺の掲示板大賞2019」の受賞作品が発表され、今年の大賞は福岡県の浄土真宗 本願寺派永明寺 の「衆生 は不安よな 阿弥陀 動きます」に決定しました。本企画は今年9月に新潮社から『お寺の掲示板』として書籍化されるなど、大きな注目を集めています。
主催者の仏教伝道協会・江田 智昭 さんより、今年の総括をご寄稿いただきました。
昨年より作品数、メディア露出ともに増加
昨年、第1回目の「お寺の掲示板大賞2018」ではツイッターとインスタグラムから合わせて約700作品が集まりましたが、今年はそれを上まわる925作品が集まりました。バラエティに富んだ作品の中で、今年は、昨年の投稿作品と全く同じ文言が数多く見られたのが印象的でした。
おそらく住職さんたちが昨年の投稿作品を目にして、気に入った文言をご自身のお寺の掲示板にも書かれたのだと思います。これは「お寺の掲示板大賞」に影響を受けた寺院関係者が全国的に増えていることの表れだと言えるでしょう。
個人的には全国のご住職たちが本企画に刺激を受けて、掲示伝道ぜんたいのレベルが上がれば、これ以上嬉しいことはありません。
また、寺院関係者以外でもSNS上で「お寺の掲示板」というワードに反応する人が増えてきました。
今年は昨年以上に大変多くのメディアに「お寺の掲示板大賞」を取り上げていただきましたが、その影響が大きいのかもしれません。主催者として、「お寺の掲示板」にもっと注目が集まるような仕掛けを今後も作っていければと考えています。
掲示板は、お寺と社会をつなぐ「縁側」。よりいっそうの活用に期待
以前、「まいてら」さんのインタビューでもお話ししましたが、「お寺の掲示板」はお寺とその外部の世界をつなぐ、縁側の役割を持ちあわせています。ここがもっと活用されれば、従来のお寺の機能に変化が生じるのではないかと思います。今後、「お寺の掲示板」が布教等にさらに活用されるようになれば幸いです。
最後に「輝け!お寺の掲示板大賞2019」に協力していただきました「まいてら」さんをはじめとした多くの皆さまに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
引き続き「輝け!お寺の掲示板大賞2020」を来年も開催させていただく予定ですので、ますます多くの作品をお待ちしております。今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。