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葬儀・供養・・・信頼できる寺で - 朝日新聞記事の反響から

2020.01.15


 昨年末の朝日新聞で、2019年9月に大阪・應典院おうてんいん で行ったおてら終活祭「100人で考える生前戒名かいみよう ワークショップ」についての記事が掲載されました。
(※当日の報告はこちら

 記事のタイトル「葬儀・供養・・・信頼できる寺で」というメッセージは、まさにまいてらの願いそのもの。会場に足を運び、その後も電話での確認を重ねてくださった記者(小若理恵さん)の、熱心で丁寧な取材にも感謝です。

当日のアクセスは通常の約20倍。「葬儀」の検索が多い

 早朝から新聞を読まれる方が多いのか、掲載当日は朝からまいてらへのアクセスが急増。午前6時台に通常の一日のアクセスを突破し、結果的には通常の約20倍のアクセスを記録しました。
 年々インターネットの影響力が強まっているといえども、高齢の終活世代に対しては紙メディアの影響力が大きいことを実感しました。

 アクセスの内容には次のような特徴がありました。

・検索キーワードは「葬儀」がトップ。「葬儀」と銘打った記事タイトルに加え、イベント当日の「戒名」というテーマも「葬儀」を連想させるキーワードだったと考えられる
・「墓地」「永代供養墓」という検索キーワードが次に続き、死後のお墓問題にも関心が高い
・終活系の記事もよく読まれる(例:「お寺葬」から見える現代の家族像

 新聞記事が終活に関する内容だったため、それに関する記事が全体としてよく見られる結果となりました。

合理的な終活世代に、合理的に向き合っていく必要

 あくまで私個人のこれまでのイメージですが、どちらかといえば非合理的ととらえられがちな宗教領域について、ひと昔前の朝日新聞ではそれほど多く取り上げられていないようなイメージがありました。

 しかし朝日新聞の読者層も高齢化が進み、読者自身が自らの死を意識する中で、葬儀・お墓というテーマを考えるにあたっては、お寺や宗教の存在感が増しているのではないかと考えられます。あくまで私の推測ではありますが、ある種の逆説として、合理的な考えとともに人生を歩んできたからこそ、死というテーマに当事者性が増す年代になると、歴史的に死と向き合ってきた宗教というものの存在感を「合理的に」考えるようになるという構図ではないでしょうか。

 ただ、宗教に「関心がある」ということと、宗教を「受け入れる」ということは別の問題です。様々な選択肢が増える現代では、この点は鋭く問われるでしょう。
 お寺や僧侶が死というものに長年向き合ってきた知恵を活かし、終活世代にある種の「合理的な」伝え方をしていけるよう、お寺や僧侶も現代に合わせて自己変容していくことが必要とも言えます。

 その「伝える場」として、記事に取り上げていただいた「生前戒名ワークショップ」をはじめ、取り組むまいてら寺院も増えている「おてら終活カフェ」などがあります。多くの高齢者にお寺を通じて終活を考えていただく具体的な場や接点を、様々な工夫をこらしながら提供していくことが求められるでしょう。

 特に、団塊だんかい 以上の世代は、歴史上まれに見る日本の物質的繁栄とともに歩んできた世代と言えます。現在、お寺や僧侶はその世代と向き合う中で、今までの供養の文化・営みの大きな変化に直面しており、悩みも深まっています。それは、ある種の合理的な考え方と触れることで、お寺や僧侶が現代的に磨かれていく過程でもあります。

「葬儀・供養・・・信頼できる寺で」

 社会からこのように思われるお寺が増えれば、日本社会がつちかってきた供養の文化や営みは、おのずと次世代につながれていくでしょう。
 まいてらの目的を再確認させていただきました。

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井出悦郎

井出悦郎

1979年生まれ、東京育ち。東京大学文学部卒。人間形成に資する思想・哲学に関心があり、大学では中国哲学を専攻。銀行、ITベンチャー、経営コンサルティングを経て、「これからの人づくりのヒント」と直感した仏教との出会いを機縁に、一般社団法人お寺の未来を創業。同社代表理事を務める

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