花鳥風月の天井画が結ぶ、高校生たちとのご縁(南光寺住職・藤生義真)
投稿日:2026.06.03 | 更新日:2026.06.08

南光寺 の本堂には、桐生 第一高校デザイン美術コースの生徒さんたちが描いた天井画が飾られています。若い世代とお寺とのご縁を結びたい。子どもたちの表現を応援し、見守りたい。
そんな思いから始まった取り組みについて、南光寺の藤生 義真 住職に語っていただきました。

藤生 義真(ふじう ぎしん)
1984年栃木県足利市生まれ。駒澤大学法学部卒業。高野山専修学院卒業後、本山研修生をへて地元へ戻り、南光寺副住職と群馬県太田市の就労支援施設に勤務。その後、実家の認定こども園の職員として勤務。35歳で住職拝命。現在に至る。
天井画を通じて、高校生たちとお寺とのご縁を結ぶ
こんにちは。南光寺住職の藤生義真です。
今回、桐生第一高校デザイン美術コースの生徒さんたちに、本堂天井の絵を描いていただきました。デザイン美術コースの先生とお話しする機会をいただき、そのときに、南光寺の天井画のことや、地域交流への思いをお伝えしました。
同じ群馬県内の学生さんたちと、天井画のデザインを通じてお寺とのご縁を結びたい。そして、お参りするキッカケをつくりたい。そのような思いから、この取り組みが始まりました。
最初から「花鳥風月」というテーマを決めていたわけではありません。生徒さんたちには、まず「お寺の自由なイメージ」をもって描いていただきました。すると、たくさんのデザインが集まりました。
作品を見たときは、素直に「素敵だな」「面白いな」と思いました。一人ひとりの中に、いろいろなお寺のイメージがあるのだと感じ、とても興味深かったです。
その後、本堂内の雰囲気に合うものを考え、悩んだ末に「花鳥風月」というテーマに決めさせていただきました。若い感性で描かれた自由な表現と、本堂の空気。その両方が合わさって、南光寺らしい天井画になったと感じています。

若い世代を応援し、見守るお寺でありたい
本堂という荘厳な空間に、高校生の作品を飾ることについて、不安や迷いがなかったわけではありません。本堂内の雰囲気に合うだろうか。檀家さんに理解していただけるだろうか。そうした心配はありましたし、実際にさまざまなご意見もありました。
けれども私の中では、それ以上に、若い世代の子たちとのご縁を結びたいという気持ちの方が強くありました。
お寺は供養をする場所というイメージが強いと思いますが、祈りの場でもあります。また、地域の方々が集う場でもあると考えています。
若い世代の子どもたちには、ぜひお寺を集いの場として親しんでいただきたい。自分たちの作品を披露する場としても、お寺がその機会を支える場所になれたらと思っています。
今回の天井画も、その一つのかたちです。若い世代を応援し、見守る慈悲の心を大切にしたい。そんな思いで、本堂に作品を迎えました。
お参りして、自然と笑顔になって帰っていただける場所に

この天井画をキッカケに、まずは南光寺を知っていただきたいと思っています。生徒さんご本人はもちろん、ご家族の方、学校関係者の方、地域の子どもたちにも、「あのお寺に自分たちの作品がある」「一度行ってみよう」と思っていただけたらうれしいです。
お寺にお参りして、本堂を見上げて、自然と笑顔になってお帰りいただく。南光寺が、そのような場所になればいいと思います。そして時々、「住職と話したいな」と思ったときに、気軽に立ち寄っていただける場所にもなれたらうれしいです。
お寺は、特別な用事があるときだけ来る場所ではありません。供養のとき、祈りたいとき、誰かと話したいとき、少し心を落ち着けたいとき。そのようなときに、ふと思い出していただける場所でありたいです。
本堂の天井画が、若い世代とお寺との新しいご縁となり、そこからまた、ご家族や地域の方々とのご縁へと広がっていくことを願っています。




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