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全国のまいてら寺院が集い、これからのご縁の育て方を考えました(井出悦郎)

投稿日:2026.04.17 | 更新日:2026.04.17

まいてらに集うお寺に共通するもの

 3月13日、増上寺・慈雲閣をお借りして、「まいてら寺院の集い」を開催しました。

 当日は、全国から約50名のまいてら寺院関係者が集まり、これからのお寺にとって大切なことについて、講話と対話の時間を持ちました。

 今回あらためて感じたのは、まいてらに登録しているお寺には、宗派や地域をこえて共通する姿勢があるということです。
 それぞれのお寺の個性を大切にしていること。
 ご縁のある方々との対話を大切にしていること。
 そして、無理のないかたちで、ゆるやかにつながっていることです。

法事や行事は、人とのご縁を育てる大切な場

講話
 当日の私からの講話では、昨年に全国のまいてら寺院80ヶ寺をお参りし、お寺の取り組みや思いをうかがう中で見えてきたことをテーマにしました。お参りを重ねる中で改めて感じたのは、これからのお寺に大切なのは、「個性を磨くこと」「対話を重ねること」「ゆるやかにつながること」の三点です。

 特に一点目の「個性を磨くこと」について、法事と行事を時代の変化に合わせて整えていく大切さを、参加者に強調しました。
 法事は、今も日本で広く行われている営みです。最も行われている仏事と言ってもいいでしょう。
 一方で、暮らし方や価値観が変わる中で、「当たり前に続いていくもの」ではなくなりつつあります。だからこそ、法事や行事を通じて、どのように人とのご縁を育て、仏教にふれる機会をひらいていくかが、お寺にとってはますます大切になっています。

 法事は「人生の節目」に対して、行事は「日常の節目」。行事は法事と法事の間をつなぐ、縁ある方々との大切な接点として位置づけてお伝えしました。

 アンケートでも、参加者からは

「法事と行事の両建てが重要だという話に共感した」
「得た知識が視野を広げてくれた」
「参加者の熱量に背中を押された」

 といった声が寄せられました。さらに、集いの翌日に「いつも以上に丁寧に法事を勤めることを心がけた」「法事の前後でも檀家さんとの対話を大切にした」という声もあり、今回の集いの時間が、それぞれのお寺の日々の営みにもつながっていることをうれしく感じました。

対話

安心して頼れるお寺が見える社会へ

 まいてらには、こうして日々研鑽を重ねながら、生活者との接点をどう育てるかを真剣に考えているお寺が集まっています。写経会、絵解き、おとな食堂、介護者カフェ、終活カフェ、子どもの体験行事など、挙げればきりがないくらい、全国のまいてら寺院では色々な行事を開催されています。

 お寺はたくさんあります。
 しかし、安心して頼れるお寺が、社会から見えやすくなっているとは言えません。課題は「お寺の数」より「信頼して頼れるお寺が見えにくいこと」にあります。
 まいてらが目指しているのは、単なる寺院情報の掲載ではなく、「安心して頼れるお寺」が見える社会を少しずつつくっていくことです。

 今回の集いも、その思いを確かめ合う大切な時間となりました。
 これからも、まいてらでは、誠実に生活者と向き合い、仏教を今の社会にひらこうとしているお寺の姿を、丁寧に伝えていきます。

集合写真

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