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オンライン坐禅会から始まるゆるやかなご縁の広がり(耕雲院副住職・河口智賢)

2021.02.22

河口智賢(かわぐちちけん)

1978年山梨県生まれ。駒澤大学を経て、曹洞宗大本山永平寺にて4年間修行。坐禅や精進料理など「禅」の魅力を発信する布教活動に邁進する。全日本仏教青年会理事・全国曹洞宗青年会第22期副会長を歴任。映画『典座ーTENZOー』主演・製作

耕雲院寺院ページ

 新型コロナウイルスが私たちの未来を先行きの見えないものにしてしまいましたが、耕雲院のオンライン坐禅会は、コロナ禍だからこそ動き出した取り組みです。

コロナ禍によって広がったオンラインのつながり

 オンライン坐禅会は「Zoom」を用いて行いますが、そのおかげで自宅に居ながら世界中の人とともに坐禅ができるようになりました。これは画期的なことです。
 ちなみに主催者側もリモートでやり取りしています。申込受付や配信の準備などは岡山県とアメリカ在住の方が協力してくれます。
 コロナ禍が、オンラインで人と人がつながることの敷居を下げてくれたのです。

 現在、オンライン坐禅は週3回。日曜日は朝6時から7時まで、月曜日と金曜日は夜9時から9時20分まで行っており、すっかり耕雲院のルーティンになりました。
 坐禅を始める前には必ず10分程度の説明を行います。はじめての方でも気軽に参加できるよう心がけています。座り方も正式な形にこだわりません。足の悪い方であればイス坐禅でも構いません。

 禅の言葉に「放下着ほうげじゃく」というものがあります。こだわりやプライドを放り投げて執着から離れてしまうことを指しているのですが、坐禅の形も放下着。座り方や形式よりも、まずは心を落ち着けて自分自身と向き合うことが大切です。

 また、毎週日曜日の早朝に行う会では、坐禅のあとに法話を行い、仏教や禅の教えに触れる機会にしていただいています。

オンラインでつながっているからこそ習慣化しやすい

 参加者の方々からは、「自宅で坐禅ができてうれしい」「心の不安を見直せる」「家にいながらいろんな人とつながれる」「法話が楽しみ」など、さまざまな感想をいただいています。

 坐禅をすることで多くの方が自分自身と向き合い、心をリフレッシュできているようです。また「継続は力なり」という言葉があるように、そんな坐禅をルーティンにすることで、メンタルヘルスにもよい効果があります。
 
 ひとりで坐禅を習慣化するのはとても大変なことですが、オンライン坐禅だとパソコンやスマホの画面越しに、見よう見まねでできますし、こつこつと長く取り組むこともできるでしょう。

 参加者同士の交流も見られ、ゆるやかなご縁の広がりはオンラインの時代ならではのものではないかと感じています。

 坐禅に興味がある方はどうぞこちらのリンクにお進みください。また、法話の時間にはみなさんからのご質問にもお答えしておりますので、お気軽にお申し込みください。

 小さな幸せや喜びを、日々の暮らしの中で感じられるようお過ごしいただければ幸いです。
 今日というよい日をお過ごしください。

お寺画像
山梨県都留市
種月山 耕雲院

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