東北被災地の子どもたちに想いを寄せて…「古本勧進」で支援の手を
2017.01.16
大川小学校を訪れて
おてらおやつクラブ代表の松島靖朗です。先日、久しぶりに東北被災地を訪問する機会がありました。今年は東日本大震災で命を落とされた方々の七回忌にあたります。年月が経つほどに被災地の景色も変わっていきますが、その姿を当時のまま残す場所があります。そのひとつが宮城県石巻市立大川小学校です。
2011年3月11日15時37分。全校108名中、74名の児童とのお別れ。なぜこれほどの被害になってしまったのか? 様々な検証が行われています。
息子さんを亡くされたお父さまがゆっくりお話くださいました。
「ここにいたら死んでしまう」という子どもたちの声が受け入れられなかった。先生たちは子どもたちの声を聞き入れてくれなかった。
その時僕は心のなかで、先生の言うことなんて聞いたらダメだ・・・決して優等生でなかった自分のこれまでの経験と照らしあわせながら思いました。しかし、お父さまはこう続けられたのです。
それでも親が子どもたちに「先生の言うことを聞いてはいけない」なんて言ってはいけないんです。
「先生」という存在への尊敬と、我が子を失っても、それでも学校が安全な場所であり続けるために「先生」へ期待するお気持ちに、われわれ「僧侶」も同じであろう、と我が身を振り返りながら反省するばかりでした。
関西から東日本大震災、復興支援
東日本大震災以降、全国各地より支援の手が差し伸べられています。お寺を預かる住職としての生活がある中で、なかなか予定を立てて遠方でもある現地に赴く機会が作れない状況に歯がゆさを感じるなかで、奈良に居ながらにしてなにか応援できる方法がないか?考え続ける日々でした。
お寺は仏教を学ぶところ、たくさんの書籍が眠っています。お寺に、故人さまの遺品としてたくさんの書籍をお持ちいただくことがあります。そして、全国には読まれなくなった書籍が大量に本棚の肥やしとなって眠っています。
眠っている書籍を全国のお寺に集め、それらを寄附金として支援に回す活動、「おてらおやつクラブ」がまだ始まる前、お寺の社会福祉活動として始めた企画それが21世紀の大勧進、古本勧進(ふるほんかんじん)です。
勧進(かんじん)には、「僧侶が世のため人のために、多くの人々の賛同、お力添えを得ながら行う活動」という意味があります。
古本勧進は、当初東北の子どもたちの学習支援を行う団体への寄付を行っていましたが、現在は「おてらおやつクラブ」の活動への寄付に利用目的を変更し、「おてらおやつクラブ」の支援活動を通じて、東北の復興支援をさせていただいております。
全国のお坊さんが、ご縁のある方々にお声がけしながら、不要になった書籍をお寺に集めています。集まった書籍の買取金額は全額、国内の貧困問題解決のための活動に利用させていただきます。
お寺に集まってくる物、そしてお気持ちを、必要なところへと流していく、物流ならぬ「仏流」をつくっていくことも我々僧侶の役割の一つであると実感しています。
古本勧進年末年始キャンペーンを展開中です。ぜひご参加ください。
(おてらおやつクラブ代表 松島靖朗)
【古本勧進 年末年始キャンペーン】
期間 : 2016年12月1日〜2017年1月31日
内容 : 買取価格 20%UP、書き損じハガキ 1枚50円(必ず古本と一緒にお送りください)
対象 : お寺さま・一般の方、どなたでもご寄付いただけます
送料 : 古本5冊以上から送料無料
古本勧進の手順(お寺さま)
- 檀信徒や地域の方に古本・ハガキの協力をお願いする
- 古本を集めてお寺にストックし、ダンボールに梱包する
- 「贈与承諾書」に記入してダンボールに入れる
- バリューブックスに電話し、集荷依頼する
☎ 0120-826-295
(電話受付:月〜土曜 10〜21時、日曜 10〜17時)
オペレーターに「古本勧進の申込み」と伝えて、集荷日を決定する - 宅配業者が回収し、数日後に買取結果の報告がお寺に届く
- 買取金額はバリューブックスが「おてらおやつクラブ」へ直接寄付
古本勧進の手順(一般の方)
- 古本を集めて、ダンボールに梱包する
- 「贈与承諾書」に記入してダンボールに入れる
「何を通して古本勧進をお知りになりましたか?」の質問には、ご縁のあるお寺さまがあれば「その他」にご記入ください - バリューブックスに電話し、集荷依頼する
☎ 0120-826-295
(電話受付:月〜土曜 10〜21時、日曜 10〜17時)
オペレーターに「古本勧進の申込み」と伝えて、集荷日を決定する - 宅配業者が回収し、数日後に買取結果の報告がお寺に届く
- 買取金額はバリューブックスが「おてらおやつクラブ」へ直接寄付