西岸寺の「永代供養」――「無縁化させない」ことを願って
西岸寺の「永代供養」――「無縁化させない」ことを願って
2012年頃から、私に寄せられた門徒さんの声で最も多かったのは、お墓(納骨堂)の「無縁化」への不安でした。ご先祖・諸仏に対する気持ちをお持ちだからこそ、「継承者」不在=丁寧なお弔い(供養)が見込めなくなることを憂いているのです。この不安の声をできる限り取り除き、安心して故人と対話する時間を提供したいと願い、現在の「永代供養」の体制を整えてきました。
抱えておられる不安を教えていただき、ご一緒に今後のお弔い(供養)のあり方を考えてまいりましょう。
第1納骨堂1F「むりょう」
「私たちにぴったり」の個別壇+永代供養
この「むりょう」は、「継承者不在」という門徒さんからの切実な声を受け、礼拝空間デザイン室TSUNAGUの森口純一さん協力のもと、「永代供養」の仕組みを構想し具体化した最初の施設です。契約期間中は個人のお骨つぼを残した個別管理で、その後は境内にある「光の墓」に合葬し、お寺が永代にわたりお勤め(供養)を行います。
モデルケースとしては、生前にご夫婦で自分たちの納骨場所・永代供養になる時期を定め、子どさんたちに費用負担をかけることなく手を合わせる場を遺す、といった感じです。これ以外にも、様々なシーン・ケースに対応可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
- こんな方におすすめ
- お墓や納骨堂に大きな費用をかけたくない方
- 夫婦や親子で納骨堂に入りたい方
- 後継者がいない、もしくは子や孫に負担をかけたくない方
「護持会門徒」の場合 契約年数と使用料: 6年(7回忌まで):200,000円 10年:270,000円 20年:450,000円 ※原則、1区画・2体まで | 契約期間中にかかる費用: 護持会費8,000円 管理費2,000円 ※年に1度お納めください |
「一般門徒」の場合 契約年数と使用料: 6年(7回忌まで):350,000円 10年:420,000円 20年:600,000円 ※原則、1区画・2体まで | 契約期間中にかかる費用: 管理費2,000円 ※年に1度お納めください |
- 契約期間終了後は、春季彼岸会に本堂で法要を行った上で「光の墓」へ合葬いたします。
- 3体以上(親子3人で納骨したいなど)の納骨希望については、骨つぼの大きさにもよりますので個別にご相談ください。
- 途中、契約期間の伸長を希望される場合は、5年間:120,000円、もしくは10年間:200,000円で承ります。
- 過去の宗旨・宗派を問わずお申込できますが、以後の全ての法要は真宗大谷派の儀式作法で行います。境内施設における法要は全て西岸寺が行います。
- 永代供養墓のメリットや選ぶポイントはこちらの記事(永代供養墓とは?費用やメリットを徹底解説!)をご覧ください
合葬墓「光の墓」
無縁化の不安を解き、「倶会一処(ともにひとところ・浄土にて会う)」の安心を
礼拝空間デザイン室TSUNAGUの森口純一さんデザインの「光の墓」は、西岸寺納骨堂で契約期間を終えた方のご遺骨、様々な事情で「墓じまい」をされる方のご遺骨を永代供養(合葬)するための納骨施設として、2022年に建立されました。境内にある各種納骨堂やお墓を受け止め、包み込むような配置・デザインで、参詣者からは「境内(納骨エリア)が明るくなった」と好評です。
西岸寺の住職・坊守も、将来「ご縁のあった皆さんと一緒に合葬」してもらうよう、後継者にお願いしています。
- こんな方におすすめ
- お墓・納骨堂を持たずに、故人の弔い(供養)をしたい方
- 故人の弔い(供養)は大事にしたいが、納骨費用は抑えたい方
- 後継者が居ないなど、やむを得ない事情で「墓(納骨堂)じまい」をしなければならない方
納骨(合葬)申し込み1件 | 50,000円 (1体分の納骨、納骨法要の法礼・布施30,000円を含む) |
1件の申し込みで、複数の納骨(合葬)を行う場合の1体あたり | 30,000円 |
- 西岸寺が合同の納骨法要はもちろん、定期的にお勤め・供養をいたします。(過去の宗旨・宗派を問わずお申込できますが、全ての法要は真宗大谷派の儀式作法で行います。)
- 一旦、永代供養(地下収蔵室に合葬)されたご遺骨は、返還することはできませんのでご注意ください。
- 永代供養(合葬)の際に、「光の墓」後部の屏風部分に故人のお名前(法名・俗名併記)を刻むことができます。 ※希望の方のみ有償で行います。
- 「墓じまい」などでご遺骨の数が多い場合、一定の基準で納骨費用の割引をいたしますので、個別にご相談ください。
第1納骨堂2F
中型の家族用個別壇+永代供養
この「第1納骨堂」は1962(昭和37)年に建立され、2020年に痛みの激しかった外壁や屋根などの大規模補修を行い現在に至ります。2階部分には、フロアー中央にご本尊を安置した礼拝スペース、各家用にロッカータイプ(内部は2段棚)のアルミ製納骨壇を設置しています。
「家族壇」という性格上、継承に関する不安もあるかと思いますが、2020年以降すべての契約に期間終了後の永代供養を付与しました。様々なご事情に対し柔軟に対応したいと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。空き区画は少ないです。
- こんな方におすすめ
- 新たにお墓を建立するなど多額な費用をかけたくない方
- 当家の後継者が居られ、ご自身を含めて2~3世代程度のご遺骨を収める納骨壇を求める方
- 天候に左右されずお参りができる納骨堂をお探しの方
「護持会門徒」の場合 契約年数と使用料: 10年:350,000円 15年:430,000円 20年:480,000円 | 契約期間中にかかる費用: 護持会費8,000円、管理費4,000円 ※年に1度お納めください |
「一般門徒」の場合 契約年数と使用料: 10年:450,000円 15年:530,000円 20年:580,000円 | 契約期間中にかかる費用: 管理費4,000円 ※年に1度お納めください |
- 契約期間終了後は、春季彼岸会に本堂で法要を行った上で「光の墓」へ合葬いたします。
- 納骨可能な対象は、家族壇ですので加入者から見て①配偶者、②3親等内の血族を原則としますが、ある程度柔軟に対応しています。納骨する数については制限していません。5~6寸の骨つぼで8体は納めることが可能です。
- 当施設は建立から50年以上経過しており、現状渡し(中古)であることをご理解ください。(こちらの納骨壇は、10数年前に当初のものから新品の納骨壇に入れ替えています)契約期間の伸長を希望される場合は、個別にご相談ください。
- 過去の宗旨・宗派を問わずお申込できますが、以後の全ての法要は、真宗大谷派の儀式作法で行います。境内施設における法要は全て西岸寺が行います。
- 永代供養墓のメリットや選ぶポイントはこちらの記事(永代供養墓とは?費用やメリットを徹底解説!)をご覧ください
第2納骨堂「涅槃殿」
大型の家族用個別壇+永代供養
この「第2納骨堂」は、第1納骨堂の納骨壇では納骨スペースが足りなくなった方、門徒増により新規加入の要望が多かったことなどにより、1978(昭和53)年に建立されました。各家の納骨壇は、上部にお仏壇、下部に納骨スペース(3段棚)の作りになっています。
「家族壇」という性格上、継承に関する不安もあるかと思いますが、2020年以降すべての契約に期間終了後の永代供養を付与しました。様々なご事情に対し柔軟に対応したいと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。空き区画はごく僅少です。
- こんな方におすすめ
- 新たにお墓を建立するなど多額な費用をかけたくない方
- 当家の後継者が居られ、ご自身を含めて3~4世代程度のご遺骨を収める納骨壇を求める方
- 天候に左右されずお参りができる、お仏壇付きの個別壇をお探しの方
「護持会門徒」の場合 契約年数と使用料: 10年:450,000円 15年:530,000円 20年:580,000円 | 契約期間中にかかる費用: 護持会費8,000円、管理費4,000円 ※年に1度お納めください |
「一般門徒」の場合 契約年数と使用料: 10年:550,000円 15年:630,000円 20年:680,000円 | 契約期間中にかかる費用: 管理費4,000円 ※年に1度お納めください |
- 契約期間終了後は、春季彼岸会に本堂で法要を行った上で「光の墓」へ合葬いたします。
- 納骨可能な対象は、家族壇ですので加入者から見て①配偶者、②3親等内の血族を原則としますが、ある程度柔軟に対応しています。納骨する数については制限していません。5~6寸の骨つぼで12体は納めることが可能です。
- 当施設は建立から40年以上経過していることから、ご加入の際に、西岸寺である程度の清掃・補修を行いますが、現状渡し(中古)であることをご理解ください。また、契約期間の伸長を希望される場合は、個別にご相談ください。
- 過去の宗旨・宗派を問わずお申込できますが、以後の全ての法要は、真宗大谷派の儀式作法で行います。境内施設における法要は全て西岸寺が行います。
- 永代供養墓のメリットや選ぶポイントはこちらの記事(永代供養墓とは?費用やメリットを徹底解説!)をご覧ください
境内墓地
先祖代々の思いを繋ぐ依りどころとして
「境内墓地」は、旧・本堂の跡地エリアを中心に区画を設けており、そこにお墓を建立することができます。この“私”まで「いのち」を繋いでくれたご先祖・諸仏の願いと、未来を担う人たちを繋ぐ礼拝空間をご家族の依りどころに。
変化の早い現代においては、将来「継承」に関する不安が生じるかもしれません。西岸寺は、現・加入者さんの家庭状況に応じたお弔い(供養)のあり方を提案したいと思っていますので、お気軽にご相談ください。
- こんな方におすすめ
- 当家に跡継ぎ(祭祠継承者)がおられる。
- ご先祖とこれからの当家を担う方々を繋ぐ依りどころが欲しい方
- 他所の墓地からの改葬を考えている方
永代使用料:1平方メートルにつき150,000円 例:3平方メートル以内の区画:450,000円 | 使用期間中にかかる費用: 護持会費8,000円 管理費4,000円 ※年に1度お納めください |
- 西岸寺の「護持会門徒」であることが加入の要件です。
- 永代使用料に加え、別途、墓石の購入・建立にかかる経費が必要となります。(建立後の維持管理を念頭に、西岸寺指定の石材店による施工をお願いしています)
- 墓地における勤行・法要は、すべて西岸寺が真宗大谷派の儀式作法にて行います。
- 将来、「墓じまい」をして納骨堂へ、あるいは他所へ改葬したい場合でも、特別にお寺から「離壇料」などの名目で請求はいたしません(撤去・移設費用は自己負担です)
- 2023年5月現在、大きめの区画(3㎡:45万円)1区画しか空いておりません。
ご縁の方の声
- 私たち夫婦2人でうちの家は途絶えます。他家に嫁いだ娘を継承予定者として「むりょう」を契約しました。娘も安心してくれているようです。(80代・夫婦・門徒)
- 20年ほど前に幼くして亡くなった娘をずっと「手元供養」しています。親類の葬儀をきっかけに娘の納骨を考えるようになりました。住職さんに相談したところ、娘さん、私と妻が亡くなった後に納める場所として「むりょう」を勧めてもらい、「まだ、あわてなくてもいいですよ。奥さんとゆっくり考えてください」と言ってもらっています。(50代・男性・門徒)
- 最後に実家を守ってくれていた母が亡くなり、葬儀準備の合間に、住職さんに「永代供養」の相談。「むりょう」を20年で契約し、母のお骨と遠方の親戚の墓に納めていた父の遺骨を改葬して一緒に納骨しました。これで、私が元気な間はお参りができ、私に「もしものこと」があっても西岸寺さんが守ってくれるので安心です。(70代・女性・一般)
- 私たち夫婦は若い時に田川を離れ、遠方で家も建てましたが、当家のご先祖は西岸寺の「納骨堂(第1・2F)」で長らく預かってもらっています。そんな中、通信で「光の墓」が完成し、私たちのような既存の加入者にも「永代供養」を付与してくださることを知り、趣旨に賛同し少しだけ「寄付」をさせてもらいました。すると、住職がお礼にと当家を訪ねて下さり、「お2人にもしものことがあったらお葬儀をしに来ますから」と言っていただき、本当に嬉しく安心しました。(80代・夫婦・門徒)
- 他所に納めていた娘の遺骨を改葬し、将来、私や同居している息子用に、永代供養も付いている「第2納骨堂」を20年契約しました。足元が不自由な私のことを考え、息子が「納骨壇が1階にあるここがいいよ」と決めてくれました。(70代・女性・門徒)
お墓をお申し込みの方へ
お墓・納骨堂のお話しをすることは、目に見える“モノ”やお金の相談になりがちです。しかし、皆さんは、あの人を想い、どうお弔い(供養)したいかといった心の問題、あるいは家族・継承者の問題などを携えておられると思います。
ですから、仏教・先人が大事にしてきた死生観を念頭に、丁寧にご相談をお受けしたいと思いますので、あらかじめお電話で日時のご相談をしていただけると助かります。もちろん、「先ずは電話で話を聞いてみたい」、「見学だけ」も歓迎ですので、思い立ったらお電話ください。
寺名(ふりがな) | 虎邱山 西岸寺(こきゅうざん さいがんじ) |
宗派 | 真宗大谷派 |
住職名 | 中西 無量(なかにし むりょう) |
郵便番号 | 826-0042 |
住所(地図) | 日本、〒826-0042 福岡県田川市川宮1513−7 真宗大谷派 西岸寺 (地図) |
電話番号 |
0947-42-2769 ※お問合わせの際は「まいてらを見た」とお伝え下さい |
FAX | 0947-85-8838 |
ホームページ | https://www.kokyuzansaiganji.com/ |
駐車場 | 2ヶ所・合わせて15台ほど |
交通 | ◎車…九州自動車道「小倉南」インターから約40分 ◎電車…JR日田彦山線「田川後藤寺」駅よりタクシーで約5分 ◎バス…田川市コミュニティバス・弓削田・金川・上伊田線「西岸寺前」(「田川後藤寺前」駅より16分) |
まいてら相談デスク
050-3591-4106
法要の依頼方法やお布施など、お寺に聞きにくいことをご相談ください。
相談時間は平日の10 - 16時になります。