まいてら編集部員たちの”お寺のある”日常

まいてら編集部日記

「寺ヨガ」は何が特別なの?お寺の本堂で寝転がってみて気づいたこと

2017.11.10

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「お寺のある生活」を提案し、情報を発信するポータルサイト「まいてら」。
そもそもお寺と私たちの生活ってどのように交わるの? 「お寺のある生活」って何が良いの?
そんな素朴な疑問を解明するために、まいてら編集部のサノハナが好奇心でお寺のイベントに潜入。
見て聞いて感じたことを直球でレポートします!

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「お寺のある生活レポート」第二弾は、お寺のヨガ教室、寺ヨガです。
「寺ヨガ」というフレーズはなんとなく聞いたことがありますが、お寺で体験するヨガは他のものと一体何が違うのでしょうか。
今回は、東京都港区の安楽寺で月に一回開催されているヨガ教室に潜入してきました。

受付開始直後に全員集合。ヨガ体験の前からくつろいでいたくなる空間


今回、初めて訪問する東京都港区の安楽寺。都営浅草線大門駅から歩いて向かいました。
一本となりの道は車がビュンビュンと通り過ぎる第一京浜。スーツ姿のオフィスワーカーが大勢歩く都心の一角に、安楽寺はひっそりとたたずんでいました。

入り口からお寺の玄関まで、数カ所にお寺を訪ねる人へ向けた小さな看板を発見。

「悩みごと お寺で聴きます」「仏さまの前はなんでも話せる場所です」
温かいメッセージが散りばめられています。

開始時間よりもだいぶ早く着いたので、安楽寺住職の藤澤克己さんと、ヨガ講師のラブデ敬子さんとお話していると、早くも一人目の参加者の方が到着。
受付は13時から。開始直後から参加者の方が集まり始め、13時過ぎにはすでに全員集合していました。
着替えを済ませた後、藤澤住職と歓談したり、本堂でくつろいだりなど、皆さん思いおもいの時間を過ごされています。

本堂を広々使い、じっくりと呼吸。心と身体を調和させる


今回の参加者は、常連さん、初めて参加される方、筆者と合わせて5人。ホッとする木造の本堂の空間を少人数で贅沢に使います。

明かりを落とし、外から入る光だけの薄暗い空間で、呼吸法から丁寧に教わり、心と身体が心地よい状態へ徐々に移行していきます。

「いらないものを捨てて、ポジティブなものだけを身体に取り入れるように」

講師のラブデさんが語りかける言葉を聞きながら、呼吸瞑想の時間に集中。

普段、頭がカッカしがちで落ち着かない筆者ですが、頭に溜まる熱を捨てて、清々しい空気で身体を満たすイメージをしながら呼吸をする内に、自分が「こうなりたい」と思っていた、平穏で優しい心の状態に近づいていきました。

誰かと比べない。自分にとって「最高に気持ちいい感覚」を知る

1時間あるヨガの中で講師のラブデさんは、朝におすすめの目を覚ます呼吸法、夜寝る前に心を落ち着ける瞑想など、日常で取り入れられるようなヨガのエッセンスを教えてくれます。
月に一回のヨガ教室ですが、自宅に戻ってもまた心地よい状態の自分に帰りたい。そのための手がかりを持ち帰れることが嬉しいです。

呼吸に合わせて身体を動かし、緊張と弛緩を身体に伝えていく過程で、ラブデさんは「最高に気持ちいいポジションに身体を置いて」と語りかけます。

自分にとって「最高に気持ちがいい」という感覚は誰とも比べられません。こんなポーズを取れる/取れないという基準で自分も他人も否定しない。自らの心と体のために時間をとれることへ感謝し、私の「最高」に出会おうとする姿勢を教わりました。

ついつい長居してしまう、住職を囲んでの茶話会


ヨガ教室が終わり、身も心も穏やかに心地よくなったところで藤澤住職と合流。お茶をいただきながら、安楽寺の入り口に掲示してある「今月の言葉」について住職とお話します。

「渋柿の渋がそのまま甘みかな」

渋柿の皮を向き、天日に干すことで渋が甘みに変わり干し柿ができる過程が、仏さまに照らされて、私たちの煩悩やだらしない部分が豊かな人間性に転ぜられていく姿に例えられた句です。
参加者全員でそれぞれの感想を持ち寄りながら、その場のおしゃべりを楽しみました。

気づけばもう16時。参加者全員が揃ってから3時間経ちました。ヨガ教室は1時間だったので、その他の2時間はお寺でくつろいでいたことになります。
ヨガをきっかけに安楽寺に集まった皆さんが、月に一度のお寺時間を楽しみにゆったりと過ごしていました。
常連の方が「いつも元気をもらって帰っている」とおっしゃっていたことが印象的でした。

「お寺でヨガ」が特別な理由

今回、初めて安楽寺のヨガに参加したという女性は、「寺ヨガ」をネットで調べた末に「まいてらカレンダー」にたどり着き、問い合わせをされたようです。(ありがとうございます!泣)
以前べつの寺ヨガに参加したところ、スタジオでやるヨガ教室よりも落ち着けると気付き、またお寺でヨガがやりたいと思っていたといいます。

筆者もこの度寺ヨガに参加してみて、初めて訪れる場所なのに深くリラックスし、安心すら感じてしまう寺ヨガのパワーを感じました。

普段忙しくしながら、さまざまな出来事や感情によって余裕をなくしていても、本堂で仏さまの前に座ると、特別な時間軸で世界が動き、ホッと一息つけるような気がします。
そんな空間だからこそ、自分の心と身体の状態に集中しやすくなり、ヨガを通して心地よい落ち着きに浸ることができるのだと感じました。

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まいてら寺院の寺ヨガ情報

多くのまいてら寺院が寺ヨガを定期的に開催しています。皆さまぜひお近くのお寺で、特別なヨガを体験してみてください。
「まいてらカレンダー」にて、随時「寺ヨガ」情報を発信しています。

まいてらカレンダー 「寺ヨガ」情報

お寺画像
東京都港区
円覚山 安楽寺
グリーフ(悲嘆)に寄り添うお寺

寺院ページを見る

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サノ ハナ

サノ ハナ

1994年生まれ。国際基督教大学卒業。大学では、鴨長明『方丈記』における「心」「身」「住まい」を研究。全国津々浦々に点在するお寺の公共性に関心を持ったことをきっかけに、大学3年生の秋より一般社団法人お寺の未来学生インターンとして働きながら、安心のお寺づくりを日々勉強中。

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