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立春は旧暦のお正月!お寺で体験する新しい年の迎え方

2018.01.18

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「二十四節気」という暦の区切り方を知っていますか?
日本では、一年を彩る季節を24に分けることで日々変わりゆく自然を感じ、その節目を大切にしてきました。二十四節気は中国の暦から取り入れられたものですが、日本の気候に合わせて捉え直され、季節を大切にする日本人の暮らしに欠かせないものとなりました。

その二十四節気の始まりは「立春」。一年のスタート、つまり旧暦のお正月に当たります。
立春は旧暦の1月1日ですが、現在の暦では2月4日ごろ。日本人にとって「お正月」とはイメージしづらいですが、お寺には旧暦の新年をお祝いした名残があり、立春を前にして様々な行事が行われています。

今回は、新しい季節の始まりを感じるお寺イベントをご紹介します。生活の中に暦を意識することが減ってしまった現代ですが、お寺の行事に参加して、季節を肌で感じてみましょう。

節分は旧暦の大晦日。豆をまき、ご祈祷をし、心身を清めて年越しを

2月3日といえば節分。「鬼は外、福は内」と豆をまく伝統的な習わしがありますが、「節分」とはそもそも何なのか知っていますか。
節目を分けると書く節分。実は二十四節気でいう「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日、つまり季節が変わる直前を指し、年に4度訪れます。中でも立春を控えた節分は一年の終わり、すなわち大晦日に当たります。一年の厄を祓って無事に新しい季節を迎えるため、古来から大事にされてきました。

2月3日に豆をまくのも豆に厄を移して落とすために始まった習わしだといいます。(節分のいわれについて詳しくはこちら→彼岸寺「そもさん:節分と仏教の関係は?」

千葉県本休寺では毎年乳幼児から小学生の子どもたちが集まり豆をまく「節分会」を毎年開催。節分が季節の変わり目であると意識して豆をまく習慣は薄れてきている昨今ですが、本休寺住職の岩田さんは節分会を通して「なにげなくやっていることの意味や意義を知ってもらいたい」と話しています。自宅の庭ではなくお寺で豆まきをして、スッキリ厄を払うのも良いかもしれません。

また、兵庫県妙昌寺では厄除け、家内安全、身体健全などを読経祈念する「節分星祭り」が開催されます。星祭りは2/4の旧暦新年に、個々人が持っている「星」を供養する行事のこと。妙昌寺では安穏な一年を過ごせるよう節分の日に加持祈祷を行います。妙昌寺の「節分星祭り」ではお楽しみとして法要後に福引きと甘酒のおもてなしが用意されているそう。住職の村尾さんは「御祈祷を受けられた方がホッと安心していただき、そして、ささやかですが福引で楽しい時間を過ごしていただければと思っています」と語っていました。ご祈祷を受ける方は女性が9割ということで、今年の福引一等は、「ポーラ化粧品のしわ取りクリーム」だそうです。要チェック!

水行を行ったお坊さんがご祈祷する、大迫力の「星祭祈願祭」

山梨県妙性寺では、世界三大荒行に数えられる日蓮宗の「大荒行」を修めたお坊さんが水行(冷水をかぶりお経を唱える修行の一つ)によって身を清めたお坊さんが祈祷する「星祭祈願祭」が開催されます。一年間の無病息災、厄除け、身体健全などをお祈りし、日蓮宗大荒行堂相伝の祈祷法によってお加持(お祓い)を行うそうです。
妙性寺住職の近藤さんによれば、「日蓮宗では、12/31-1/1の年末年始にもお祝いすることがありますが、2月を新年としてとらえることが多いです。」とのこと。
極寒の中、冷たい水をかぶり続けるお坊さんの姿には圧倒的な迫力があります。古来から厳しい修行として受け継がれてきた水行によって身を清めたお坊さんによる祈祷は特別なもの。「星祭り」は新年を清々しく迎えるためにぜひ体験しておきたい行事です。

二十四節気をお寺とともに

日本全国にあるお寺は、地域に根づき長年に渡って人びとを見守って来ました。日本人が大切にしてきた四季折々の節目はお寺の文化の中に受け継がれています。季節を感じる手がかりの一つにお寺を加えてみませんか?
まいてらでは今後も二十四節気を味わうお寺の風習を紹介していきます。お楽しみに!

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サノ ハナ

サノ ハナ

1994年生まれ。国際基督教大学卒業。大学では、鴨長明『方丈記』における「心」「身」「住まい」を研究。全国津々浦々に点在するお寺の公共性に関心を持ったことをきっかけに、大学3年生の秋より一般社団法人お寺の未来学生インターンとして働きながら、安心のお寺づくりを日々勉強中。

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