まいてら編集部員たちの”お寺のある”日常

まいてら編集部日記

栄の中心でお釈迦さまを祝うお坊さん、中村建岳さんに聞く

2017.03.16

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まいてら編集部の遠藤です。前回の編集部日記では『はなまつりサイダー』を発案し、その普及に尽力する佐賀県のお坊さんにお話を聞きました。『はなまつりサイダー』という、ちょっと嬉しいプチギフトを通じて「花まつり」というお寺の伝統行事の認知を全国的に高めていきたいという思いが伝わってきました。

今回は、同じように花まつりの普及にまい進されている愛知県のお坊さんをご紹介します。愛知県江南市 臨済宗妙心寺派 永正寺の副住職、中村建岳さんは2016年4月8日(花まつりの日)に、名古屋の栄の交差点で仲間のお坊さんたちと共に184本ものガーベラの花を通行人に配り、「一緒にお釈迦様の誕生日を祝いましょう!」と花まつりの意味あいを伝えました。まさに “栄の中心でお釈迦様を祝う” お坊さん、中村建岳さんにお話しをお聞きしました。

2016年4月8日 栄 交差点付近にて

中村建岳 (なかむらけんがく)

1971年(昭和46年)生まれ。岐阜大学教育学部卒業。医療法人 尾張健友会 入職、総務・経理等業務に就く。瑞泉僧堂(愛知県犬山市)にて修行、2009年12月永正寺副住職。現在に至る。資格:高校・中学教員免許(理科)、産業カウンセラー モットー:「最小限の労力で最大限の効果を!」

江南 永正寺HP

――そもそもなぜ、4月8日に名古屋の街なかでガーベラを配ろうと思ったのですか?

4月8日に「花まつり」として、お釈迦様の誕生日をお祝いしているお寺は各地にありますが、それぞれが別々にやっていてもなかなか広まらないと感じていました。

――確かに、キリスト教のクリスマスは当たり前に祝っているのに比べると「花まつり」をご家庭で祝うような風習はあまり見ないですし、メディアでも全くと言っていいほど盛り上げませんよね。

事の始まりは2016年3月、とある勉強会の待ち合わせで僧侶ばかり数十名が東京の地下鉄の駅に集合したことがありまして。

――はい。私もお坊さんではないですが、そこに集合したひとりでした(笑)

あの時、私服の方ももちろんありましたが、作務衣や法衣の方も多くいましたよね。

――頭も丸められている方が多く、目立ちましたよね。みんな普通に待ち合わせしているけど、これはちょっと異様な光景だぞと思いました(笑)

そうですよね(笑)通勤などで行き交う一般の方々が、普段全く見慣れない光景に一瞬、「ん?」「この集団何だろう?」というような表情を見せて通り過ぎていきました。
遠藤さんの仰る通り「異様」な光景だったんです。お寺に僧侶がたくさん集まっても普通ですが、街なかにたくさん僧侶が集まる光景は「異様」で「面白い!」ことがわかったんです。

――それは灯台下暗しというか、お坊さんとしてはなかなか得られなさそうな気づきでしたね。

このアイデアは「花まつり」の普及に活かせるのではないかとピンときて、その場ですぐに仲間の僧侶たちに相談しました。

――名古屋の街なかで法衣を着て、みんなで「花まつり」をPRしよう!と?

はい。勉強会で集ったメンバーなので、すぐに賛同して協力してくれました。

――企画内容はどのように決まったのですか?

まず「4月8日」という日がお釈迦様の誕生日であることを覚えてもらいたいと思いました。仏教には「四苦八苦」という言葉があります。仏教的には、生老病死など「思うようにならない」ことすなわち「苦」をあらわした言葉ですが、一般的にもとても苦労することを「四苦八苦する」のように使われますよね。「4」と「8」が入っていますから、4月8日は「四苦八苦を癒すお釈迦さまの誕生日、怒ったりイライラしない日にしよう!」というメッセージにして覚えてもらおうと考えました。

――ガーベラを配ろうと思ったのは何故でしょうか?

クリスマスといえばケーキ、バレンタインといえばチョコレート、節分といえば恵方巻き、といったように国民的行事には何かしらの「つきもの」がありますよね。これらの「つきもの」を売るために、CMやお店の店頭などで繰り返し宣伝され刷り込まれていきます。では、花まつりの「つきもの」として何が相応しいかと考えた時に「心身を癒してくれるもの」だと考えたのです。毎年4月8日は「花や癒やしグッズ」を贈り合って、癒やされて過ごしましょうというコンセプトです。

――なるほど。それで道ゆく人に花を配ってPRしたということですね。当日の様子はいかがでしたか?

名古屋・栄に僧侶20名、一般ご協力者の方10名ほどが集まり、癒し(いやし)に因んだ184本のガーベラを通行人に贈りました。地元テレビ局2局、新聞2紙などにも取り上げていただき、お寺に全く馴染みのない人や、4月8日を全く知らない人にもPRできた貴重なひと時となりました。

――それは初回にしてはかなりの手応えを感じられた事でしょう。

今年はガーベラに加えて、ホットケーキを配る予定です。

――ホットケーキですか!?

去年の秋頃にテレビ番組でお笑い芸人の小籔千豊さんが「ホットケーキ(仏ーキ)」でお祝いしよう!と発言されていたのを見て、今年は市販のホットケーキを配ることにしました。合言葉は「チーンしてホットケーキ(仏ーキ)」でほっと癒しのひと時♪、です。オリジナルのシールを貼ったものを配ります。

シールのデザインは名古屋市にあるお寺の奥さん

――なるほど、ホトケケーキでホットケーキというわけですね。「ほっとする」のホットケーキでもありますし、「チーンして」はレンジでチンとお寺で鳴らすおりんのチーンがかかっていますよね?いろんな意味合いが凝縮されています(笑)

今年は参加する僧侶やボランティアの方も増員して、ホットケーキを1,000個、ガーベラの花184本、あと佐賀の浦霧さんの『はなまつりサイダー』184本を持っていきます!

――前回インタビューさせていただいた浦霧さんの『はなまつりサイダー』も配られるのですね!栄のどこで配布なさるのでしょうか?

4月8日(土)午前10時から、栄の交差点です。僧侶が集まってホットケーキをプレゼントいたします。

――お坊さんが集まって、いい意味で「異様な光景」になっているでしょうから、きっと行けばすぐわかりますよね。まいてら読者のみなさんへのメッセージはありますか?

4月8日は、四苦八苦を癒すお釈迦さまの誕生日、怒ったりイライラしない日です。皆さんも是非、ホットケーキを食べてほっとひと息をついてくださいね♪また、一人でも多くの人に広めていただけると嬉しいです。

――私も当日はホットケーキを食べて、広めます!ありがとうございました。

【 この活動を応援したい!という方へ 】
Peatixというサイトを経由して、協力金(一口1,000円)をおくることができます。 当日の手渡しも受け付けているそうです。可能な方はぜひ、現地へ行ってお坊さんたちを応援しましょう!
→Peatixイベントページへのリンク

協力するとシールがもらえるそう

読者の皆さんも花まつりに参加しての感想や、盛り上げアイデアなどあれば「まいてらポスト」にメールをしていただければ幸いです。

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遠藤卓也

遠藤卓也

立教大学卒。2003年に『お寺の音楽会 誰そ彼』を立ち上げ、主催・運営。IT企業に勤務した後、2012年より未来の住職塾事務局を担当。現在は一般社団法人お寺の未来にて「お寺のブランディング」をテーマに、お寺のHP・パンフレット制作や『お寺の広報セミナー』講師を務める。

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