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【四月十八日はお香の日】亡きペットにお供えした”香りの贈りもの”

2018.04.20

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四月十八日はお香の日、皆さん知っていましたか?

以前、まいてらのインタビュー連載『坊主めくり、アゲイン』に「スポーツジムのトレーナー✕お坊さん」として登場してくれた光傳寺副住職の国子克樹さんがFacebookにこんな投稿をしていました。

【献香】
本日、四月十八日は「お香の日」。
日本書紀によりますと「595年4月、淡路島に沈水が漂着」との記述。「沈水」とは「沈香」とよばれる香木のことで、2mほどの香木が漂着、島民がこの木を燃やしたところ、良い香りがしたとのこと。その後、木片が朝廷に献上されたそうです。また、「香」の字を分解すると、上の部分から「一、十八、日」となり、全国薫物線香組合協議会が4月18日を「お香の日」に制定しています。
そして光傳寺では、春の「桜の香り」、秋の「月かげの香り」をお供え。

【献香】 ー そう、お寺の本堂や仏壇でお焼香をするのは、仏様に対して “香りをお供えする” という意味合いなのですね。
そして、お香の始まりとも言える大きな香木が漂着した四月。「香」の字を分解するとあらわれる十八日。ということで「お香の日」とのこと。

香りをつくり、お供えするワークショップ

以前、国子さんが副住職をつとめる光傳寺さんへお参りした際に、香りをとても大切にしているお寺だと感じました。本堂に入る際に「塗香(ずこう)」や「触香(そっこう)」などのお香を使った作法を励行していたり、お寺オリジナルのお香を作っているなど、お寺へのお参りの際の「香り」を重要視されています。

そんな国子さんと大阪・なんばの串焼き屋さんでビールを飲みながら話していて、ふと私の家族が大切にしていた愛犬が昨年11月に亡くなったという話題になりました。すると国子さんが、「ワンちゃんの特徴を書き出して送ってください。ワンちゃんのイメージのお香を調合して贈ります。」と言ってくださいました。
光傳寺さんではお香作りのワークショップや献香法要を行なっており、ちょうど翌々日がワークショップの日だったのです。

その気遣いへのありがたさと共に、「家族と一緒に愛犬について思い出すこと」が楽しみで仕方がなく、すぐにでも妻に連絡をしたい気分でした。

薄れゆく記憶のもどかしさ

東京へ戻り妻に話すと、妻も喜んでくれました。早速、愛犬(チワワ)の特徴を思い出そうと紙とペンを用意します。
「白い」「小さい」「ネコっぽい」「散歩嫌い」「ひなたぼっこが好き」、、、それくらいまでスラスラと出てきたのですが、一度ペンが止まります。
もっとたくさんの特徴があるはずなのに、記憶が薄れてきている自分に気づきます。「あれ、もっとあるよね、、、」と焦る気持ちをおさえて、ゆっくりと思い出そうとします。

いきなり特徴を考えるのはやめて、愛犬と過ごした時間、つまり「思い出」から紐解いていきます。

「リンゴが好きで、ざくっと包丁を入れた瞬間に隣の部屋から駆け寄ってきたよね」
「納豆も好きだった!」

「散歩に連れて行くと、他のイヌや幼児を避けるように歩いていたなあ」
「暑い日と寒い日は外に出しても一歩も動かなかったね」

「冬はきまって人のあぐらに入ってきて、丸まっていたよね」
「夏は雷が落ちると、テレビ台の下に隠れてた!」

家族と愛犬の思い出がいくつも蘇ってきました。思い出すことが辛い、亡くなった日のことも、、、。

堰を切ったように溢れてくる思い出・特徴を列挙して、写真とともに国子さんへ送りました。

亡き愛犬にお供えした”香りの贈りもの”

それから数日後、2つの匂い袋が光傳寺さんより届きました。

まず、袋がかわいい!そして、香りの印象はちょっとスパイスっぽい感じ。小さい犬ですが変わり者の性格だったので、「小粒でピリリ」みたいな雰囲気があっていると、すぐに気に入りました。

お香を調合してくださったのは、光傳寺さんとワークショップを開催している長川仁三郎商店の社長さん。私たち夫婦の書き出した愛犬の特徴と写真を見ながら、2時間近くもイメージ作りをしてくださったそう!
調合時のキーワードは「我が子」。私たち夫婦が愛犬をまるで「我が子」のように想っていると感じ取り、少し”子どもっぽい”香りがするように調合してくださったとのこと。

自分たちが愛犬のことを思いながら綴った言葉が香りとなり、かわいい袋に詰まって贈られるなんて、とても嬉しいことでした。そして何よりも、死から約半年というタイミングで、じっくり愛犬のことを思い出す時間を作ってもらえたことが本当に良かったです。

お骨と遺影の間に香りのお供えをしています。匂い袋というさりげなさがいい。生活の中でふわっと香り、その度に愛犬を思い出すきっかけを作ってくれています。

光傳寺さん、そしてワークショップを開催されているお香の会社、長川仁三郎商店さんと森川商店さんにこの場を借りて御礼申し上げます。

光傳寺さんの、お香作りのワークショップや献香法要は次回企画中だそうです。

■ 仏迎山 光傳寺 (浄土宗)
住所 大阪市天王寺区下寺町1-3-64
電話 06-6771-4573
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遠藤卓也

遠藤卓也

立教大学卒。2003年に『お寺の音楽会 誰そ彼』を立ち上げ、主催・運営。IT企業に勤務した後、2012年より未来の住職塾事務局を担当。現在は一般社団法人お寺の未来にて、まいてら編集長を務める他、お寺のHP・パンフレット制作や『お寺の広報セミナー』講師として活動する。

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