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報恩講って結局いつ?お寺によって法要の日程が異なるワケ ~浄土真宗本願寺派~

2017.11.02

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毎年、10月~翌年1月にかけて各地の浄土真宗寺院で執り行われる、浄土真宗の一大法要「報恩講(ほうおんこう)」。

「いやいや、10月から1月なんて、報恩講シーズンってなんでそんなに長いんですか?」

そんな疑問をまいてら住職にぶつけてみましょう!
埼玉県東松山市・西照寺(浄土真宗本願寺派)の網代豊和さんに報恩講の日程に関するあれこれを教えていただきました。

網代豊和(あじろとよかず)

1976年生まれ 埼玉県東松山市にある浄土真宗本願寺派・西照寺の副住職を勤める傍ら、築地本願寺内にある東京仏教学院の講師にも着任。地元の活性化や人材育成を大切にし、青年会議所に属し公益活動にも注力する。

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本山、西本願寺での報恩講


報恩講とは、親鸞聖人のご命日に、聖人を偲びながら、私が教えに出遇えた喜びを感謝し、営まれる法要です。
親鸞聖人のご命日は、旧暦の11月28日と言われています(この日をとって、西照寺では11月28日に行っています)。

明治時代に旧暦から新暦に変更されました。その際、旧暦の11月28日は、新暦の1月16日に該当したため、以来、京都の西本願寺(ご本山)では、1月16日に合わせて一週間(1月9日~1月16日まで)報恩講が勤められています。(→西本願寺の報恩講の様子

1月16日が親鸞聖人の祥月命日(しょうつきめいにち※)ですので、その意味で「御正忌(ごしょうき)報恩講」とも呼ばれています。
因みに、真宗大谷派のご本山である京都の東本願寺では、11月21日~28日に行われます。(→東本願寺報恩講のご案内

西本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山であり、従って、一番大事な報恩講が勤まる際には、全国の僧侶やご門徒(信者さんのこと)のお参りが期待されます。
しかし、京都から遠方に住んでいるため、西本願寺までお参りにいけないご門徒さんもおられます。
そのような方にとっては、一番近いお寺で報恩講が勤まれば、京都までいかなくてもお参りはでき安心です (ただし、本来は西本願寺にお参りすることが望ましいことです) 。
そのような背景もあって、全国にある浄土真宗のお寺のそれぞれでも報恩講が勤められてきたのです。

現在でも、全国に1万以上ある浄土真宗本願寺派のお寺がそれぞれ、報恩講を勤めています。
ただし、「暗黙の了解」があって、西本願寺で勤まる報恩講(1月9日~1月16日)と日程を被らないように配慮をしているお寺が多いです。

※祥月命日:人の死後一周忌以降の,故人の死んだ月日と同じ月日。
(三省堂大辞林)

築地本願寺の報恩講


築地本願寺は、西本願寺の関東における分院のようなもので、ちょっと前までは別院と呼ばれていました (今は別院とは呼ばず、築地本願寺と呼ぶこととなりました) 。
関東における西本願寺と考えれば、わかりやすいかもしれませんね。

築地本願寺でも当然ながら報恩講を勤めるのですが、京都の西本願寺に配慮して、1月9日~16日には行いません。
築地本願寺では、11月の11日~16日まで報恩講が勤められています。(→築地本願寺報恩講のご案内

私の勝手な推測ですが、きっと旧暦の11月に合わせて、報恩講の日程が定められているのだろうなと思います。
でも旧暦に合わせるなら、なぜ28日ではなかったのでしょうね?そこまではわかりません。

西照寺の報恩講


現在、浄土真宗の多くのお寺が、10月の末から11月に報恩講を勤めているようです。
西照寺は、11月28日に行っています。
報恩講の起源は、親鸞聖人のひ孫である覚如上人(カクニョ)が、親鸞聖人の33回忌法要を勤められたところから始まっているとのことです。

親鸞聖人がご往生された年が1263年ということですから、凡そ1300年には始まっていた法要です。
かれこれ750年以上続いている法要なのですね。
750年という時間を超えて、西照寺の報恩講は、親鸞聖人を少しでも身近に感じることを目指し法要を営んでいます。

この機会に是非足をお運びください。

まいてら住職

まいてら住職

まいてら登録寺院のお坊さんを総称して「まいてら住職」と言います。まいてら新聞では、それぞれのお寺の魅力を発信したり、皆さんの疑問・お悩みにどんどんと応えていきます。

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