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そうだ、お寺で朝掃除をしよう!「サノハナの朝から勝手に掃除作務週間」の記録(前編)

2018.04.21

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そうだ、お寺で朝掃除をしよう。
まいてら編集会議中に突然思い立ち、「サノハナの朝から勝手に掃除作務週間」という企画を勢いで始めてみました。
その趣旨はいたってシンプル。「まいてら編集部のサノハナが、最寄りのまいてら寺院を朝7:30から勝手に掃除する1週間」という内容です。
「今の生活を変えたい!」と立ち上がったサノハナがお寺の朝掃除に希望を見出し、実際に体験してきたドキュメンタリー。

なぜ早朝からお寺をお掃除しようと思ったのか
実際に毎朝どんなことをしていたのか
お寺を掃除をしてみて何が変わったのか

去る2018年3月の最終週、神奈川県川崎市の高願寺をお掃除してから一日をはじめる生活を送ったサノハナの体験記をお届けします。

「勝手に掃除作務」がしたかった

そもそも「お寺で朝掃除」に関心を持ったきっかけは、まいてら寺院である東京都港区の光明寺で開催されている「Temple morning」でした。光明寺僧侶の松本紹圭さんが主催しているこの企画は、朝7:30からの一時間お寺でお参り、お掃除、お話しをする不定期開催のイベントです。

「Temple morning」に私は惹かれていました。なんとなくおもしろそうだと常々思っていました。しかし、度々誘っていただきながらも、恥ずかしながら一度も参加できず。
前日夜遅くまで仕事していた、体調が良くない、など様々な理由をつけては参加を見送ってきたのです。結局の所、私にとって一番のハードルになっていたのは「朝7:30に神谷町に集合するのがつらい」この一点でした。もっと近くのお寺で朝掃除できたら良いのに…

そこで、「自宅から最も近いまいてら寺院で勝手にお掃除してしまおう」と考えついたのです。朝掃除企画を実施しているお寺自体が少ない今日、思いがあってもなかなか朝掃除にチャレンジできない私のような人はきっと多いはず。「誰でもできるお寺の朝掃除」の形をつくってみたいと考えました。

サノハナの抱える問題

そもそも、なぜお寺の朝掃除に惹かれたのか、一週間毎朝お寺に通おうと思ったのか。動機は私が日常的に抱えている問題にありました。
それは、生活のリズムがばらばらで、心身ともに落ち着かないということです。

サノハナは近頃実家を出て一人暮らしを始めまして、独居を謳歌しています。家族のルールによって決まっていた日々のルーティーンから外れ、いつ何をしても咎められない日常を送るようになりました。自由が増えたことでストレスはだいぶ減ったのですが、何にも拘束されない状況で自らを律することができるような立派な精神は持ち合わせていませんでした。結局のところ、糸の切れた凧のようなふわふわとした生活がゆるゆると流れていくようになったのです。

また、サノハナは仕事柄、毎日異なる時間に異なる場所へ行き、日々さまざまな人にお会いします。人によっては単調な日々を嫌い、変化と刺激のある生活を好む方もいるでしょうし、私自身もそちらの類だと思っていたのですが、どうやらそうではなかったらしいのです。「明日の朝何をしているのかわからない」という状況が心を不安にさせ、落ち着いていられない性格なのだと、この春に初めて気付きました。

「だったら、自主的にルーティーンをつくって心の安定をはかればいいじゃない」
そうなのです。私もトライしました、何度も。しかし、失敗ばかりなのです。
「明日こそ早起きしよう!」「朝はゆっくりコーヒーを飲む時間を作ろう!」そう固く決意しても、挫折する日々。
昔は朝練で朝5:30には起きていたのに…と過去の自分を引っ張り出しては、不甲斐ない現在の状況に自信を失っていきました。
そこで、自分の力でなんとかすることを諦めて、誰かの力を借りてみようと思ったのです。そこでピンと来たのが「お寺で朝掃除」でした。

高校時代に毎日見ていた早朝の風景

「朝同じ時間に起きて、同じ時間にお寺へ行って、お掃除で体を動かしてから一日を始める」という習慣をつけることで、いろんなことが起こる毎日の中でホッと落ち着けるポイントを作ろう。そこで生まれる自分自身の変化を観察してみよう、と思ったのです。
一人ではどうしても怠けてしまうから、お寺を巻き込んでしまえばいい。ついでに企画にして「まいてら」でコンテンツにすれば万々歳!
様々な思惑が合致し「サノハナの朝から勝手に掃除作務週間」がスタートすることになりました。

ありがたいお寺のご協力

良いこと思いついた!と勢いづいても、お掃除させてもらえるお寺が見つからなければ意味がありません。日頃からお世話になっている近所のまいてら寺院、高願寺のご住職に「あのう、高願寺を一週間毎朝お掃除していいですか?」と恐る恐る打診してみました。すると「いいですよ。お好きにどうぞ」とあっさりOK。「え?」とこちらが聞き返してしまうほど快く受け入れてくださいました。これで準備が整いました。

お寺画像
神奈川県川崎市中原区
覺王山 髙願寺
川崎最古の寺子屋発祥のお寺

寺院ページを見る

日程は3月26日(月)から4月1日(日)の一週間に決定。朝7:30に高願寺へ向かうということだけを決め、もう企画が成功したつもりでのんびりとしていたら、高願寺のご住職からメール。「お掃除メニューを作成してみました。よかったらいずれも”お勤め”からどうぞ」と。
「勝手に」と標榜していたのにもかかわらず、住職のあつい歓待を受け幸せな限り。境内をただ掃除することを想定していましたが、お寺の皆さまのご協力のおかげで充実したお掃除週間を送ることができそうな予感!これで準備が整いました。

後編へ続く

今回の記事はここまで。後編では詳細なお掃除風景と、「お寺で朝掃除」がサノハナにもたらした変化を正直に、少し思い切って告白します。お楽しみに!

まいてら寺院の朝掃除

朝掃除ができるまいてら寺院を要チェック! 「Temple morning」広がっています。

詳しくはまいてらカレンダーをご覧ください!

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サノ ハナ

サノ ハナ

1994年生まれ。国際基督教大学卒業。大学では、鴨長明『方丈記』における「心」「身」「住まい」を研究。全国津々浦々に点在するお寺の公共性に関心を持ったことをきっかけに、大学3年生の秋より一般社団法人お寺の未来学生インターンとして働きながら、安心のお寺づくりを日々勉強中。

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